夏はやっぱりホラーということで恐怖小説強化週間にしてみました。
何を今更って感じの読書なんですが… 

リング (角川ホラー文庫)

リング (角川ホラー文庫)

映画は何度か観てるけど、原作はこうなってたのか。映画見る前に読んでたら怖いかも。貞子は絶世の美人なんだそうだ。映画では不気味な白ワンピースにバサバサの長い黒髪、目玉を縦にしただけでえらい怖かった。「リングゼロ」では仲間由起江がやってたけど、「リング」では貞子が美人なんて全然出てなかったような気がする。ジャパニーズホラーの幽霊の動きは気持ち悪くて怖いね。外国のリメイク版には真似出来ませんね。身近に幽霊を見る人がいるのだけど、ほんとに貞子みたいな感じなんだって…。
ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)

やーん、まず表紙が怖い。始めはなんてことないけど、ずっと見てるとこの女の人の絵、怖いです。甲斐庄楠音という人の絵です。小説は「ぼってぇ、きょうてえ」他3話。どれも怖いし、雰囲気がいい。岡山の寒村とか、貧しい漁村が舞台になっている。ぼってぇ、きょうてえはとても怖いという意味。横溝正史諸星大二郎手塚治虫のちょっとした話を感じさせる。「あまぞわい」という話がなんか好きだな。牛頭の件の話もいいです。
蜘蛛 (ふしぎ文学館)

蜘蛛 (ふしぎ文学館)

表題の「蜘蛛」含め、「怪奇小説集」を読みました。でもやっぱり「蜘蛛」が怖いですね。やっぱり怖いものが出てくるのって雨のシチュエーションが多いなぁ。よくたそがれどきっていうけど。だからトワイライトゾーンなのか…。よく2ちゃんの洒落怖に出てくる狐里庵先生の話はこれが元ネタですね。
GOTH (角川コミックス・エース)

GOTH (角川コミックス・エース)

最近、この人の本を借りて以来、はまってます。面白いです。東雅夫編集。恐怖の根源は女性の長い黒髪にあるとして、「黒髪」にまつわる怖い話を集めたもの。髪ってごそっとあると確かに気持ち悪いですね。貞子なんかも長くて黒い髪だし、「仄暗い水の底で」とかでも髪が出てきた。呪いにも使用されるというので、髪ってそれだけ女の執着が強いんでしょうね。食べ物に髪の毛が入ってるのは誰かに呪われているとか。大学1年のとき、下宿にいたのですが、下宿で出される煮物に必ず毛が入ってました。しかも髪の毛じゃなくて、陰毛だと思われる…。私はいやでいやでしょうがなくていつもその煮物を残してました。煮物だけで他の食べ物には入ってなかったと思う。下宿のおばさん…あなたは一体。