もう梅雨はいやだ。ジトジトするし髪の毛がまとまらないし…。晴れて暑いのもそれはそれでいやなんだけど。

最近、あまり親しくはなかった知り合いの人と、お茶をする機会があった。恋愛のことで悩んでいるらしかったので軽く聞いていたら、まさに村上春樹の小説に出てくるようなお話。「ノルウェイの森」を地でいく感じ。彼女である恋人が鬱気味であるとか、潔癖症でキスすらしない、人嫌いで動物好き、もちろん働いていない。彼を束縛するわけではないけど浮気は許さないし、別れようとすると「私の時間を返して」と言うらしい。彼は今まで、自分のやりたかった留学とか仕事とかいろいろあきらめて彼女と付き合ってるんだそう。……どんなに魅力的なのか分からないけど私はいやだな、そんな彼女。彼が言うには、彼女と一緒にいても楽しいことはないし、むしろ苦行に近いけど、とても純粋な人だし、彼女といることは業?宿命?だと思ってると言ってた。わざわざ自分から宿命を背負わなくてもいいのにね。修羅雪姫ではあるまいし。長く付き合っていると確かに別れづらいし、今はもう若くないと相手に対し責任を負わなくては…という気持ちはあるんだろうけど。

私も10年以上付き合った人とお正月に別れたし、私の元彼はこんな年になって別れるのは責任を感じるって言ってた。本当にひどいことをしてるって。確かに、どうせ別れるならもっと前に別れればよかったとか、私もあきらめたことがあったから、あのときに戻してとか、思わなくもないけど、それは口には出しちゃいけないと思う。二人でいてそれなりに楽しい幸せな時間もあったんだから。と、なんか平井堅を流してるからか、なんだかセンチメンタルなことになってきたー。

それはそれでよいとして、キスすらしないって辛くないですか。彼氏の唾液が付くのがいやなんだって。キスしないならそれ以上も…。Hが嫌いな女性もたくさんいるけど、好きな人だってたくさんいるし。私は俗物なので理解できません…。非現実な村上春樹の小説に出てくる女の子のようにいつか消えてしまうんでしょうか。

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)